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WebSummit 2018 に参加しました

どうもこんにちは。18卒エンジニアの泉 (id:IzumiSy) です。

このたび私の所属している Unipos は、11月4日から3日間リスボンで開催された WebSummit というヨーロッパ最大のカンファレンスにブースを設けて参加してきました。

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ロシオ広場に置かれた WebSummit のオブジェ

WebSummit とは?

websummit.com

フォーブスいわく「地球上で最高のテクノロジー・カンファレンス」とのこと。

どうしてもITというとシリコンバレーが思い浮かびがちですが、ヨーロッパ界隈のテクノロジー・カンファレンスもそれに負けず劣らずアツい!というのが私の個人的な印象です。

WebSummit はダブリン近辺で2011年ごろから開催され、以降年々大規模化が進んでいます。今年はリスボンでの開催でしたが、なんとポルトガル政府による今後10年に渡る資金援助が決定したため、今年以降は毎年リスボンで開催されるようになりました。

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開会式直前の様子

オープニング・セレモニーは WebSummit の co-founder である Paddy Cosgrave の開式の辞から始まり、ワールド・ワイド・ウェブの創始者である Tim Berners-Lee によるトークなど、まさに「ウェブ」にまつわる様々な著名人が矢継ぎ早に登場しました。

また、WebSummit 自体は様々なトピックにまつわる小さなカンファレンスの集合体でもあり、今回私が主に参加したものでも、スタートアップのCEOがグロース戦略を語る Growth Summit、著名なSaaS企業のCEOによる講演が行われる SaaS Monster、マーケティング関連講演の Panda Conf など、経営やグロース、マーケティングなどに特化した様々な24個のカンファレンスが会場内で同時並行で開催されていました。

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会場案内図

ヨーロッパ地域のカンファレンスということもあり、どのトークも比較的ヨーロッパにおけるサービス展開の戦略や市場の攻略にフォーカスをあてたトピックになっていたものが多かったな、という印象です。「文化的差異」「市場の断片化」が話題として上がるなど、様々な国籍・人種でひしめくヨーロッパならではトピックが満載でした。

基本的には会場は Feira Internacional de Lisboa と呼ばれるコンベンション・センターを4つのパビリオンに分けたものでしたが、最も参加者が熱狂するのはオープニング・セレモニーでも使用されたセンター・ステージと呼ばれる会場内のアリーナ(アトランティコ・パビリオン)で開催されるピッチです。

ピッチには参加企業でいうところのALPHAにあたる企業(後述)が出場し、多数の参加企業から選出された優勝企業はVCによる多額の出資などのプライズを得ることができます。

2016年のWebSummitではKubo Robotと呼ばれる教育用ロボットを開発するスタートアップがピッチで優勝し、ポルトガルヴェンチャーズから10万ユーロものファンドを得ました。

会場の雰囲気

3日間を通して、終始会場全体が人で溢れかえっていたなという印象です。

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人であふれる会場

会場の参加者はいくつかの区分に分かれており、アーリーステージの企業であるALPHA、アーリーステージ以降の企業であるBETA、投資家やスポンサーなどのPARTNER、そして大部分を占める参加者であるATTENDEE、の4種類の人たちが主です。

参加者の区分はそれぞれ首から下げる所属が記された参加票の色によって見分けられるようになっており、ひと目でその人のある程度の所属が分かるようになっています。参加企業の場合にはそれぞれ個別のブースが割り当てられており、Ciscoなどの大きい企業になると会場の中に2階建てのプレハブを持っているところもありました。

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Ciscoのブース

また、WebSummitでは参加者全員がログインして利用できる専用のSNSアプリがリリースされており、参加者は全員そのアプリを介してコミュニケーションを取ることができる、という算段になっています。我々のもとへ訪れた人の中には「名刺? もってないよ」「紙は嫌いなんだ」という人もいたりなど、ブースでは "Can I scan your code?" というフレーズが頻繁に交わされました。

Web Summit 2018

Web Summit 2018

  • Web Summit
  • Social Networking
  • Free

このアプリからはダイレクトに他の参加者へメッセージを送ったりできるなど、カンファレンス全体のコミュニケーションを促進したいという意図が感じられました。我々もまた、アプリを通して競合プロダクトとしてマークしていたサービスのプロダクト・マネージャとコンタクトを取り、情報交換をするなどの機会を得ることができました。

弊社ブースの雰囲気

こちらは初日の弊社ブースの様子ですが、思った以上に多くの人がブースへ来てくれました。

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弊社ブースの様子

「とりあえず気になったから来てみた」という人から「いま会社で Unipos のようなツールを必要としているんだ」という人まで本当に様々で、2人という人員ではゆっくり他のパビリオンを回ったりカンファレンスを見たりする余裕もないほどです。

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ブースを訪れる人達に対応している私達

ブースを訪れる人の興味関心は、比較的参加者区分によって異なっていたという印象でした。

PARTNERの人は「あなたの会社はどこかから出資を受けてるのか?」というような投資関連の質問だったり、ALPHAの人は「エンジニアの人数は?」「最初の顧客はどうやって獲得したの?」というようなサービスのグロースに関わる質問だったりなど。

逆に、ソフトウェアで使われているテクノロジーなどに関する細かい質問は少なく、全体としてはCEOやマネージャなどの管理者層がほとんどでした。

雑誌に載る

なんと、Visãoという雑誌に我々が載るというラッキーまで発生しました。

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雑誌に乗った我々

こちらの雑誌はポルトガルの月間経済誌のようなものらしく、そこに載れたというのはとてもラッキーです。もちろん日本へ買って帰りました。

さいごに

今回、我々が WebSummit へ参加した目的は、Uniposというプロダクトがヨーロッパで果たしてスケールするのだろうか、という肌感を探るための非常に簡単なパイロット・スタディの側面がありました。最終的には、この3日間のカンファレンスを通して、様々な人々から「おもしろいプロダクトだ」「クールだね」などのポジティヴなフィードバックや、プロダクトに関する忌憚ない感想が得られ、これからの我々のプロダクトづくりへとても影響を与える結果になったのではないかと思います。

参加していたスタートアップやベンチャーはヨーロッパ地域にとどまらず、アメリカやブラジル、ロシア、オーストラリア、シンガポールなど、挙げればきりがないほど本当に世界各地から多数の企業が集まっていました。ブース全体を見て感じたことは、全体としてやはり「AIによる自動化」や「AR/VR」の領域のスタートアップ/ベンチャー企業が突出して多いなということです。

WebSummit の今年のピッチで優勝したWayveもまた、自動運転のテクノロジーを製品として提供するスタートアップでした。WebSummit は世界的な技術のトレンドがどこを向いているのかを知ることができる場だと言えます。

また、われわれと同じHR領域にあたる製品でブースを出していたスタートアップにはブラジルから来ているものが多く印象的でした。人員配置や目標管理にAIなどのテクノロジーを持ち込んで効率化する、というタイプの製品です。

ブースで「HR領域の製品ってブラジルでポピュラーなの?」というような質問を投げかけてみると、どうやらブラジルではもともと日本の大企業がオフショア工場生産の効率化のために持ち込んだPDCAカイゼンのトレンドを汲んだ業務効率化のサービスをつくるのが流行っているとのこと。ブラジルというはるか地球の裏側の国のトレンドにまで日本という島国が影響を与えているという事実には、インターネットのユビキティを強く感じますね。


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